CASE STUDY

導入事例

導入効果レポート
大分県日田市教育委員会様

大分県日田市におけるキュビナ導入効果検証

COMPASSでは、EBPM=『客観的な根拠を重視した教育政策の推進』を目指し、2022年度より慶應義塾大学 総合政策学部 中室牧子研究室と連携し、キュビナを使用した「ICTを活用した学びにおける児童生徒および教員への影響に関する研究」を実施しています(プレスリリース)。

その第三弾として、大分県日田市におけるキュビナの活用による学力への影響についての効果検証を実施し、その結果を公表いたしました。(第一弾:大阪府門真市、第二弾:大阪府東大阪市

効果検証の結果、キュビナの利用と学力向上には相関がみられ、大きく分けてキュビナの取り組みの「量」と「質」の側面から、学力向上の傾向を確認することができました。

分析対象としたキュビナの学習ログの22項目の中でも特に、「取り組み問題数」「取り組み節数」といった取り組み量に関する指標と、「習熟度」「利用頻度」といった取り組み方に関する指標の向上が学力向上につながる傾向があることがわかりました。

効果検証概要

◆対象児童生徒:日田市の全市立小学校6年生・中学校2年生(2022年度時点での学年) 計962人
◆対象科目:小学校は国・算・理・社、中学校は国・数・理・社・英
◆実証期間:2022年1月~2023年1月
◆実施方法:
・対象児童生徒の2022年1月と2023年1月の「日田市学力調査」2回のテスト結果を事前・事後テストとして使用し、2回のテストの間の期間(2022年1月〜2023年1月)に利用されたキュビナの学習ログを収集した。
・キュビナの学習ログは利用頻度・問題解答数・時間帯・機能・使用した時間・取り組み方・取り組み結果などの計22項目を対象とした。
・キュビナの学習ログ22項目と事前事後テストの学力の変化の相関を、各教科ごとに回帰分析により検証し、各指標が示すキュビナの活用状況の差が児童生徒の学力の向上へ与える影響を調査した。

検証結果概要

・小学校と中学校・教科共通の傾向としてキュビナを利用した生徒に学力向上の傾向があった。
・キュビナの学習ログの22項目の中でも特に、「取り組み問題数」、「取り組み節数」「習熟度」「利用頻度」の項目に学力向上との相関がみられた。
・キュビナの取り組み量と学力向上の相関について、小学校では特に「取り組み問題数」、中学校では特に「取り組み節数」(単元内のすべての問題を解き終えた数)が増えることで正答率が向上する傾向が教科共通でみられた。
・取り組みの質に関する結果として、キュビナ独自の指標である「習熟度」の向上と「利用頻度」の向上により正答率が向上する傾向がみられ、習熟度スコアの向上を目指してじっくりとキュビナに取り組むことや、一度にまとめて取り組むよりも頻度高く取り組むことが効果的であると示唆された。

検証結果の詳細について

詳しい検証結果については6/9に開催したイベントで発表。あわせて日田市教育委員会の福永指導主事、日田市立大山小学校の黒木先生をお迎えし、検証結果と活用実践について掘り下げるトークセッションを開催いたしました。

イベントの様子はアーカイブ動画・資料にてご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

アーカイブ動画

導入効果発表会の様子を動画でご確認いただけます。

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大分県日田市教育委員会様
所在地: 大分県日田市田島2丁目6番1号