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「EdTech X Europe2018」ファイナリストに選ばれ、ロンドンでピッチ登壇してきました

ヨーロッパで毎年開催されるEdTech(教育×IT)の祭典、”EdTech X Europe2018” で開催される「EdTECH×GLOBAL Startup Awards (=教育×IT分野の優秀なスタートアップベンチャーに送られる賞)」のファイナリストに選ばれ、ロンドンで行われた最終選考に参加してきました。今回はその様子を、ピッチコンテストで登壇したCTOの小川がレポートします。

EdTech X Europe2018ファイナリストとして登壇してきました

ーEdTech X Europe について

EdTechXEurope2018

EdTechXEurope2018にやってきました!

EdTechXEuropeは、欧州および国際教育機関のエグゼクティブレベルの投資家、イノベーター、業界で影響力のあるトップリーダーが結集するサミットです。

開催5回目となるTechXEurope 2018では、世界より150以上のスピーカーが参加しEdTechの最先端についての発表が行われました。

ーCOMPASSが受賞した ”EdTECH×GLOBAL Startup Awards”とは

EdTECH×GLOBAL Startup Awardsバナー

“EdTECH×GLOBAL Startup Awards”ファイナリスト企業に送られるバナー

今回COMPASSが応募した”EdTECH×GLOBAL Startup Awards”は、昨年度様々な角度で最も成長したと思われる企業を決めるコンテストで、ユーザ数や売り上げ、会社の規模であったり、「成長」という視点でどれだけ大きな業績を収めたかを基準に選考されます。

COMPASSはその書類の選考を通過、ファイナリストの20企業として選出されました。

ファイナリストはロンドンで開催されるピッチコンテスト(時間はわずか30秒)でプレゼンテーションを行い、優勝者が決定されます。

しかし、ファイナリスト通過の結果が届いたのが本番の3営業日前だったので、急遽飛行機のチケット取り、ロンドンまでピッチをしに行って参りました!(移動時間は往復24時間!

さらに本番当日はサッカーW杯の予選リーグ初戦(日本VSコロンビア)と被っており、リアルタイムで応援できないことがかなりショックでしたが(笑)、こちらも絶対に負けられない戦いとなりました。

ー会場の様子

いわゆるコンピュータサイエンスの国際学会のように、発表者が批評をディフェンスすることが前提のピリピリした空気ではなく、テクノロジーを用いて教育をよりよくしていこうというビジョンのもとに、様々な価値観を受け入れるような、和やかな雰囲気でした。

会場自体は1000人以上入るようなとても大きい会場で、会場全体として、EdTechを盛り上げようという気持ちが強く、参加者の方々も気さくな人が多かったので、とても良い雰囲気でした。

会場の様子

登壇した会場の様子

ー ”EdTECH×GLOBAL Startup Awards” ルールと審査基準について

今回のコンセプトは”Elevator to the future”というもので事前に伝えられたルールとしてはエレベーターピッチとしてよく設定される、30秒の中で魅力的なピッチをするという内容のもの。それしか伝えられていませんでした。

こういった大会では、時間が押すこともよくあることなので、多くの参加者は30秒という時間設定に非常に懐疑的でした。

「30秒ちょっと超えるくらいなら許されるよね。」

的な会話を、他のファイナリストとしていたのですが、発表直前の司会者のあいさつが行われてる際に、ポストイットに手書きの紙が回ってきまして、

「この発表は30秒きっちりです。30秒超えたら爆音で音楽流してマイクを切ります。

と書かれており、かなり焦りました。

実際に30秒を超えると、Red Hot Chili Peppersの「Can’t Stop」が爆音で流れ、会場の笑いを誘っていました。

ユーモラスでありながら、結構シビアなルールとなっており、参加者もざわついてました。

ファイナリストの面々

ファイナリストの面々(COMPASSのCTO小川は右上)

優勝基準は、事前に書類で審査されていた内容と、最終的なピッチの合計点で決定され、Audience賞についてはピッチ後に行われる傍聴者投票によって決まるものでした。(これがまたUI的に投票自体が難しいものでした。)

ーいよいよピッチ本番!

COMPASSは、昨年度から今年度にかけて、34倍のユーザ成長を見せており、それに付随して会社の規模も大きくなっていることを軸に、7倍のスピードで学習を進められることや、海外進出の可能性についてプレゼンをしました。

登壇の様子

与えられた時間はたった30秒

実際に30秒でアピールできることは非常に少なかったので、要件を絞り、簡潔に伝えられたと思います。

ー実際のスピーチ原稿

“Hi everyone.

We are compass inc from Japan, providing adaptive learning tools running on an AI engine called Qubena.

With Qubena, students can learn “7 times” more effectively than with the public school curriculum.

As a result, in 2017, Qubena users grew from 500 to over 17,000 in just one year.

With “your” help, we want to spread Qubena all around the globe.

Thank you.“

実は30秒に懐疑的なのは我々も同じでしたので、ピッチ内容を事前に3パターン考えておりました。最も長いもので2分弱あったのですが、もしその1パターンだけを用意していたらと考えるとゾッとしました(笑)。

最終的に最優秀賞は受賞できませんでしたが、ファイナリストとして受賞させていただきとてもいい経験になりました。

ーブース出展で印象に残った企業

ひとえにEdTechといっても様々なものがあり、音楽を学ぶためのアプリである「Yousician(Audience賞を受賞)」であったり、社員教育などに用いられる「Lobster Inc」など、様々なEdTechの企業が参加していました。

ブース出展企業の様子

ブース出展企業の様子 16社のみ出展していました

・360°AI

教育に役立てられるアナリティクスプラットフォームを提供している会社で、元々AIというキーワードで気になっていた企業だったので、出展ブースに立ち寄り、お話をお伺いしました。

キーとなる技術は自然言語処理の分野となっているようで、自然言語処理を用いた、類似文書推定や、文書へのメタデータの自動付与など、教育に応用可能なテキスト処理技術を数多く出していて、非常に興味深いお話を聞きました。

360°AIのブース

360°AIのブース

・HT2Labs

データベースサービスをホストしている会社なのですが、こちらも大変興味深かったです。

教育においてデータを蓄積することは、非常に重要なことです。しかし、様々なパラメータが存在しているため、RDBMSのように綺麗にスキーマを区切れるものと、そうではないものが混在しています。

この企業は様々な形式のデータを容易に格納、分析可能なサービスを提供しており、その中で、「多くのタイプのデータに対応することは難しいよね、HT2ではNoSQLでやりたかったからmongoを使ってるけど、それでも課題は多い。

「お互い抱えてる悩みは一緒だね、ハハッ」といった内容で盛り上がりました。

・LingWing

言語学習プラットフォームを作っている会社で、かなり多くの言語に対応しており、これからより多くの言語圏への展開を考えているようです。

日本のマーケットにも強く興味を持っているようで、日本語と英語の違いなどについて議論を交わしました。

余談ですが、この会社のCMOにピッチの練習に付き合ってもらったり、W杯での日本の勝利を教えてもらったりしました。

このように、実際にラーニングを行うためのもの、ラーニングを効率的にするためのプラットフォームなど、様々な切り口で教育にアプローチしている企業が多く、非常に刺激になりました。

ーおまけ

イギリスは非常に気候がよく、カラッとしていて過ごしやすい国でした。地下鉄が日本の地下鉄のようで、一度慣れると結構移動に関しては楽でした。

イギリスの地下鉄のICカード”Oyster”

イギリスの地下鉄のICカード”Oyster”

僕はギタリストなので、イギリスといえばビートルズ、Abbey Roadに行ってきました。歩くという動作の中ではもしかしたら人生で一番緊張したのかもしれません。

よく見ると、よくある緊張した時の歩き方「手と足が一緒に出ている」状態になって、帰国後笑いました。

Abbey Road

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