CASE STUDY

導入事例

イベントレポート
山口県防府市立右田小学校様

家庭学習から授業・校内展開へ、児童が自分で学びを進めるキュビナ活用

山口県防府市立右田小学校では、全国学力・学習状況調査のCBT化など、学校教育のデジタル化の流れに対応するため、キュビナを導入しました。

導入当初は、「まずはとにかく使ってみよう」という方針で、家庭学習を中心に活用量を意識しながら全校で取り組みを始めました。現在は、宿題や長期休業中の課題に加え、授業中の習熟課題、すきま時間、自由進度学習での理解確認など、さまざまな場面でキュビナを活用しています。

※本記事は2026年6月開催の活用事例共有イベントの内容をまとめたものです。藤山先生による実践発表の様子は、以下の動画でもご覧いただけます。

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導入の背景は、デジタル化への対応と学習の積み上げ

右田小学校では、全国学力・学習状況調査のCBT化などを背景に、デジタル教材の情報収集や試用を行い、キュビナの導入を決めました。

キュビナ導入の狙いは、繰り返し学びやすい教材を使うことで学力の定着を図ることでした。費用面では、計算ドリルから切り替えることで導入費用を捻出しています。また、どれくらい問題に取り組んできたかを学習履歴で児童自ら確認できるため、日々の学習の積み上げを支える仕組みとして活用できる点も重視しました。

導入直後から、日々の宿題や長期休業中の課題にワークブック(演習問題配信の機能)を活用しました。さらに、児童自身が問題を選択し、自分で取り組む習熟課題としても使うようにしました。

家庭学習では、計算ドリルや紙プリントからワークブックへ

キュビナを導入する以前の家庭学習には、主に計算ドリルや紙プリントを使っていました。現在は、宿題として算数、国語、社会などのワークブックを配信しています。

ワークブック機能では、教師は管理画面(キュビナマネージャー)上で問題を選択して配信するだけで宿題を出すことができ、事前に配信を予約することもできます。また、児童が取り組んだかどうかをキュビナマネージャーで確認できるため、回収や確認の手間が削減されました。

児童にとっても、その日に「何をどこまでやるのか」が明確になります。児童は紙の計算ドリルのように答え合わせをしてから提出する必要がなく、取り組みやすい家庭学習になっています。

授業中の習熟課題として、個別支援の時間をつくる

授業中の習熟課題としても、キュビナを活用しています。

キュビナ活用前は、授業の課題が終わった児童から、教科書の練習問題、計算ドリル、紙プリント、発展プリントへ進む流れでした。キュビナ活用後は、児童が事前に用意したワークブックや5分間復習に取り組む形にしています。

キュビナでは、児童一人ひとりの正答率や解答時間、つまずきの状況を一覧で確認できます。藤山先生は、キュビナマネージャー上で「手が止まっていたようです」「解答をあまり読んでいないようです」といった表示を確認し、支援が必要な児童への声かけに生かしています。

児童がキュビナに取り組んでいる間、教師は個別支援に回ることができます。児童側も、答え合わせや丸付けを待つ必要がなくなり、早く終わった児童の待ち時間も少なくなりました。

すきま時間にも、短時間で個別最適な課題に取り組む

授業が早く終わった時や、少し空き時間ができた時にもキュビナを使っています。

これまでは、児童が読書をして待ったり、終わっていない課題に取り組んだりすることが多かった場面で、先生が「5分間復習をやろう」「自分で問題を選んで取り組んでよい」と声をかけるようになったといいます。

5分間復習では、児童のこれまでの取り組み履歴に応じて、その子に合った問題が出題されます。短時間でも個別最適な課題に取り組めるため、急な空き時間にも対応しやすくなりました。

児童にとっては、取り組み後にAなどの習熟度判定が表示されることが達成感につながっています。児童から「先生、この時間キュビナやっていいですか」と声が上がるようになりました。

自由進度学習では、理解できているかを確認するチェックポイントに

右田小学校では自由進度学習にも取り組んでおり、理解度の確認にキュビナが活用されています。

算数の自由進度学習では、1時間ごとのワークブックを事前に用意し、児童が取り組みやすいタイミングでキュビナに取り組めるようにしました。教科書に載っている練習問題を進めてからまとめてキュビナに取り組む児童もいれば、1時間ごとにキュビナを使って確認する児童もいました。

社会科の自由進度学習でも、キュビナをチェックポイントとして位置づけています。社会科の調べ学習では、調べた内容を本当に理解できているかが判断しづらい場面があります。そこで、先生が1時間ごとにワークブックを用意し、児童が調べた後にキュビナで理解を確認したといいます。分からないところがあれば、もう一度教科書を読み返す流れにつなげています。

教師は、児童の進捗や理解状況を把握し、個別支援に生かすことができます。児童にとっても、自分の「分かる」「できる」を確認でき、ヒントや解説を見ながら自分で学習を進めやすくなっています。

児童は、すきま時間や復習・予習にも自分で活用

藤山先生は、5年生の児童に「キュビナをどんな時に使っていますか」とアンケートを行いました。

児童の回答で多かったのは、すきま時間や時間が余った時でした。次に、復習、テスト前の学習、予習に使うという回答が多く、先生から配信された課題だけでなく、児童が自分で学習に取り組んでいる様子が見られました。

また、「キュビナを使っていてよさを感じること」については、すぐに採点されて正解・不正解を確かめられること、間違えた問題をやり直したり何度も復習したりできること、解説やヒントを見て分からなかった問題を確かめられることなどが挙がりました。

自由進度学習の振り返りでも、「キュビナをして、次のまとめカードをどのように作ったら分かりやすいか見通しが持てた」「余った時間はキュビナで復習でき、全問正解だったからよい学び方ができたと思った」といった記述がありました。児童が、復習や見通しを持つための手段としてキュビナを活用していることが分かります。

やらされ感を減らすため、よさや目的を児童に伝える

宿題でキュビナを始める際、児童がやらされている感を持たずに取り組めるよう、藤山先生は児童の頑張りをクラスに伝えることを大切にしています。

例えば、キュビナマネージャーで解答数を確認し、「これだけ問題を解いている人がいる」「全部クリアした人がいる」と紹介します。紙のドリルでは見えにくい取り組み量を数値として共有することで、児童が「やってみようかな」と思える雰囲気づくりにつなげています。

また、教師がキュビナのメリットを理解しているだけでなく、児童にも目的やよさを伝えることが大切だといいます。「やりなさい」と指示するのではなく、「解けば解くほど自分に合った問題が出てくる」「だから取り組まないともったいない」と伝えることで、前向きに取り組みやすくなります。

実際に、児童の中には中学校の問題に挑戦し、「結構分かりました」と話す子もいたそうです。普段の授業だけでは見えにくい児童の頑張りや挑戦を見取るきっかけにもなっています。

校内展開では、情報共有とダッシュボード活用を進める

右田小学校では、今年度、職員会議や研修でキュビナの活用について情報共有を進める予定です。

毎年人事異動があるため、キュビナを活用していない学校から来る教員もいます。そこで、右田小学校では、新しく着任した教員にもまずは「使ってみよう」というところから始めてもらえるよう、ダッシュボード活用のミニ研修を計画しています。

ダッシュボードでは、単元ごとの習熟度や、クラス・学年全体でどこにつまずきがあるかを確認できます。また、総解答数や正答率など、児童一人ひとりの取り組み状況も確認できます。こうしたデータをもとに、つまずきが見られる内容をもう一度取り上げたり、個別の声かけにつなげたりすることを目指しています。

校内推進のポイントとして、藤山先生は、使ってみての気づきを職員間で話題にすること、児童が学びに向かっている様子を発信すること、解答数などの数値を根拠として示すことを挙げています。導入に慎重な教員に対しても、「この教科だけでも使ってみる」「算数など分かりやすい場面から始める」といった小さな成功体験を共有することが有効だと話しています。

まずは使ってみて、状況把握と個別支援につなげる

右田小学校の実践では、家庭学習から始めたキュビナ活用が、授業中の習熟課題、すきま時間、自由進度学習、校内展開へと広がっています。

導入時は、まず量を意識して使ってみることから始まりました。そのうえで、キュビナマネージャーで児童の状況を把握し、つまずきのある児童への個別支援につなげています。

また、職員間で活用方法を共有し、児童にもキュビナの目的やよさを伝えることで、児童が自分たちで進んで取り組めるようにしています。キュビナを、教師が課題を出すためだけのツールではなく、児童が自分の理解や成長を確認しながら学びを進めるための仕組みとして位置づけている実践を紹介いただきました。

▶︎キュビナについて、さらに詳しく知りたい方へ
個別最適な学びを支える機能や、学校・自治体での活用方法などをサービス紹介資料でご確認いただけます。

山口県防府市
山口県防府市立右田小学校様
所在地:防府市大字下右田10086-2

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